夏セミンゴ2018

「このグループに関して」 元は夏セミ2016の中級クラスの部屋です。 ここはディベートに関する資料を適当に貼っていくところです。 ここに書いてあるものは誰でも編集できるので、好きにコピペするなりして使ってください。また、誰でもまだ入ってない人を招待できるので、自大とかで資料見たいって人がいたら好きに招待してあげてください。使えそうだと思ったら、後輩にばらまいてもらっても大丈夫です。 何か質問とか要望があれば、コメントしてちょ。何でも答えるよ!多分!

Chapter.2 Freedom of expression - ケース例 "THBT Social Media platforms(e.g. Twitter, Facebook) should censor contents produced by extremist political parties"

R3:THBT Social Media platforms(e.g. Twitter, Facebook) should censor contents produced by extremist political parties.(Osawa Cup 2017 R3)

 

このモーションは、春ティーまでに絶対一回は練習した方が良いですね。

似たようなモーションが良く出ますし、extreme/far-rightの意見を言わせるべきかどうかって考え方はいろんなモーションに使えます。

 

んで、extremist political partyには極左/極右の二つの政党がいるのですが、主に問題になるのは極右の方でしょう。

多分極右政党のモーションって、俺が学部2年生くらいの時の
黄金の夜明け(Golden Dawn)」が出てきたあたりから流行り始めた気がします。
最近は極右が少数派でもなんでもなく、普通に選挙で多く議席を取ったりしてるかつ、随分数が増えてきた感じがします。
これからも出るだろうから、ちゃんとリサーチしとこうね!

 

個人的思うのは、一年生ならこのモーションについてresearchする前に
THW ban far right partyとか一回プレパしてみてresearchしてみたほうが、わかりやすくて良いかもしれない。
大沢のモーションはそれの応用系みたいなので。

 

で、どうしてもこの手のモーションをやると
「極右政党はくそ!3 reasons why!極右政党死ね!」的なこと言いたくなるんですが、それだと負けます。モーションのコアを捉えてないからです。

 

このモーションは極右政党をbanするわけでもないし、昔ながらのメディア(conventional media, old media, traditional media)、つまりテレビやラジオで極右政党が発言できなくなるわけでもないです。
また、CNNのアカウントとかがtwitterで「極右政党がこんなこと会見で言ってたで〜」って報道するのもオッケーでしょう。
→これ超重要です。これを考えるか否かで、exclusivityを踏まえれるかがだいぶ変わります。

 

なので、おそらく重要になるclushは
(1)Social Mediaのprincipleを踏まえて、このコンテンツはなぜcencorしたほうが良いのか?
(2)censorした後、Social Media上のdiscourseはどうなるのか?

 

argumentを作る前に考えたいことは2つです。
(a)極右政党とはそもそもなに?どういうpolicyをsupportしていて、誰がsupporterなの?
(b)SNSは従来のメディアとなにが違うの?(これは従来のメディアとの差別化を図る意味でも、uniquenessを出す意味でも重要ですね。)

 

(a)極右政党とは
政治的に右に立ち、それを極端に推し進めたものです。
(政治的に左と右は何が違うか?リベラルとコンサバは何が違うか?は書くと長すぎるので、あんまし詳しくない方は是非調べてね。てゆーかディベートでは絶対に×50必要なので、調べて!)

多くの場合、極右政党が推し進めるものは
(i)移民排斥
(ii)自国民の優遇
(iii)EUからの脱退
等です。また、一般的な右寄りの政党と違い、かなり過激な発言を行うことも特徴です。(移民は国を滅ぼす、イスラムはこの国の人を殺しにきた、だのだの)。ベースとしては「俺ら白人は白人だけの国で、他からの干渉を減らして文化を守るべきだ」って感じですね。
まぁこれも政党によってだいぶカラーが異なるので、こんな感じ、くらいに思っておきましょう。

 

(b)Social Mediaは従来のメディアと何が違うの?
従来のメディアと比べる上で一番分かりやすいのは、見てる年齢層と対話形式です。
年齢層に関しては、Social mediaのが圧倒的に「若い」です。テレビがお年寄りに傾いてるのに対し、twitterなどは若い人が多いですね。
また、従来の一方通行なTVの報道に対して、SNSyoutubeはコメントやリプライがいっぱいつきます。

また、もう1つ大きく違うのはalgorithmの存在でしょう。これはSNSgoogleの問題点としてよく挙げられますが、自分が何かにいいねを押したり、何かのページを長く読んでいたりすると、それに関連するものがfeedによく上がってくるといったシステムです。
極右政党に関するものにいいねを押したりすると、それに類似するものがよく出てくるようになります。

大統領選の結果もグーグル次第──「検索アルゴリズム」がもつ影響力|WIRED.jp

アルゴリズムは〝偏見〟を持つ。それを見極めるには | ハフポスト

 

これはfreedom expression系のモーションで出てくる"echo chamber"の問題を引き起こします。この単語はよく使われるので、知っといておきましょう。

エコーチェンバー現象 - Wikipedia

 

で、これらを踏まえてargumentを考えていくのですが
まずはOppから考えていきます。個人的に分かりやすいので。

Oppのラインとしては
(1)social Mediaのあるべき姿(principle)的に、全部オッケーにすべき。
(2)より多様な意見があったほうが、良いdiscourseが生まれる。

でしょうかね。


(1)social mediaは、情報の発信の場を提供するとともに、そこでオンライン上でinteractiveなcommunicationが行われることを是とします。それが行われるためには、できる限り多くの情報と意見があったほうが望ましく、その観点から「特定の情報、意見」をarbitraryに遮断すべきではない、とかでっち上げることはできるかと思います。
Govが「far-right partyはhate speechまがいなことをよくするし、discourse的にはよくない!」って言い出すかもしれませんが、それに対しては「それはhate speechがあるやつだけをbanすればよくて、far-right partyのcontentsを全てbanする理由にはならなくね?」って言い返しましょう。
少なくとも政党が合法的なものと見なされている以上、彼らが言うことも基本的には合法的な意見です。

もうちょい極端なことを言えばSocial Mediaがfar-right partyにだけ対してcontentsを禁じることは、特定の(合法的な)思想に対する差別だ!っていうprincipleも建てれると思います。(黒人だからビデオポストしちゃダメとか言えないじゃないですか、差別だから。それとおんなじかと。)

(2)より多様な意見があったほうが良いdiscourseが生まれる。
人間は基本的に1つの意見を持っています。
それだけでは発展しないので、色々な人の意見も聞くことで様々な情報や視点を得ることで、自分が本当に良いと思う意見を作り上げていくことです。
それを全員がやることで、社会全体で様々な意見を交わしてよりよい全体としての意志を作り、投票でそれを反映していきます。
で、極右の意見っていうのは特に大事です。何故なら、それが1つの意見であると同時に、もっとも真ん中から離れた意見だからです。真ん中から立っている人からすると「自分から一番離れた、言えばもっとも対立する」意見なわけで、その意見を知って議論することは有益でしょう。まぁそんな感じ。

で、これもいっこのargumentは好みが分かれますが、Oppがfar-right partyに対ししてどういうスタンスを取るかでclushが変わります。

よくこの手のfar-right partyのmotionで毎回出てくるのが
Gov「far-right partyはマジでクソだから、下手に信者を増やす前に黙らせたほうが良い」
VS
Opp「いやfar-right partyがクソなのは分かるけど、信者はリベラルによって叩かれたほうが目がさめる。youtubeで「far-right partyいいかも!」って誰かが言ってもliberalが寄ってたかって「お前は間違ってる!」って言えば理解してくれるよ。それのほうがよくない?」
ってのがあります。これはOppが「far-right party」は正直好きでないし、強くなってほしくはないけど、むしろ社会に出てきて叩かれたほうが弱くなるっていう発想です。

これでも良いんですが、これだとなんで叩いたほうが弱くなるのかっていうmechanismを証明する羽目になるし、Govに勝たないといけません。

かつ、上で複数回書いたようにextremist partyは合法なんですよ。社会に存在して良くて、彼らが強くなろうと弱くなろうとそれは民意に基づくわけで。

すると、強くなってほしくはないってstanceが根っこにあると、じゃあbanとかもっとradicalな方法をsupportせず、こんな中途半端なことするの?ってpoiが飛んできます。

個人的には「いや、クソかもしれないけどそれはお前の意見だろ?普通に合法的な意見なんだからOpenにされるべきだろ。信者を増やそうが減らそうが、特に問題はない。それが民主主義だ。」って言い放ったほうが楽かと。

まぁこれは個人の好みです。


大体こういうディベートはGovのproblemで「far-right partyが強くなるからよくない」っていうのが出てきがちです。
そのproblemを共有して「いや。喋らせたほうがむしろ叩けて良い」ってやるか、「それはそもそもproblemではない」ってやるかチームで選んでくださいな。

 

それに対して、Govですが
これGovちょっときつくない笑?そうでもない?まぁ僕思想が結構偏ってる人間なのでそう思うだけかもしれませんが、、、

 

Govのラインも同様に2つかと
(1)social mediaの原則に照らして、contentsを禁止すべき。
(2)禁止したほうがdicourseがよくなる。

(1)twitterfacebookは基本的にliberalな思想に基づいて運用されています。discourseも大好きですが、それがうまく行われなくなるようなcontentsは禁止すべき。

(2)極右政党のcontentsが発表された場合、それを見るのって基本的に極右政党の支持者か、それに近い思想を持つ人しかみないんですよね。
これはalgorithmの問題もあるし、どのアカウントをフォローするかっていう問題もあります。リベラルの人はUKIPのアカウントを絶対フォローしないでしょう。
すると、そもそもdiscourseに必要な反対意見はほぼほぼ無くなります。ちょっと出てきたとしても明らかに極右の人の意見が優勢なので、リベラルな人の意見が響くことはないでしょう。
すると一人の意見が極右の意見に凝り固まってしまうのでまぁよくないと。

個人的にはBBCがUKIPについて報道するのはいいのにUKIPが自分でコンテンツを作っちゃダメなのはこれが違いかと。
UKIPは自分を褒めるコンテンツしか当然作らないし、それを見る人は限られてます。
多くの人間が見るBBCが報道すれば(まぁまだ)リベラルもコンサバも極右支持者もいろんな人が出てきて良いかなと。

かつ、extremistの意見ってのは(全員ではないですが)かなり過激です。中道左派中道右派と違って、強い信条を持つ人でないと極右の意見には陶酔しません。
そうすると、反対意見が出てきた際に扇情的な意見でお互いに燃え上がって炎上してしまうと、良いディスコースが生まれません。あーでもこれBBCが報道してもおんなじ問題が発生するから言わないほうがいいか笑

まぁあの手この手でなぜdixcouseが発生しないか、発生してもうまくいかないかっていうのを描いて、discourseがまともにfunctionしないのは問題だから、政党のコンテンツをbanしたほうが良いよねっていう風に持っていけば良いのかと。

 

まぁあとは特徴として、extreme political partyはほかのcenter-left/center-right partyとの差別化を図る上で、発言や行動が過激になるってのはcharacterとして言えると思います。

その中で、logicに基づいてcitizenをpersuadeするよりは恐怖や不安を煽って「移民が来れば、お前らの仕事はなくなるぞ!イスラム教徒に国を乗っ取られるぞ!」って言った方が、支持が増えたりするんですよね。かつ既存の政党や特権階級に対しては「あいつらは権益をむさぼるだけで何も国民のためにしてない!イスラムも国に入れるし、経済は一向に良くならないし、あいつらはゴミだ!」みたいなrheotricのが貧困層や社会に不満を持っている人には結構受けます。

 

それをやると、online上でのdiscourseがlogicやfactに基づくものではなく、感情になってしまうんですよね、すると相手への感情や個人へ批判になってしまい、discourseが成り立たなくなってしまうっていうのはあります。これが一番言いやすいかな。

 

あーもう疲れた!続きは(2)で書くわ。

お腹減ったんで、晩飯食ってきます。
ESUJ出る人は頑張ってね!

じゃあの。

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(2)続き

 

政党に関して知っておいて欲しいものが色々あるので、単語の意味くらいは調べておいてね!

(0)National Front(国民戦線、フランス)
UKIP(イギリス)
 AdF(ドイツ)

この3つは代表的なfar-right political partyのexampleです。政党が掲げるポリシー、今それぞれの国で人気何位なのか、くらいは調べておこうね。

 

その他政治モーションで使えそうな内容。

(1)アメリカの民主党(democrats)と共和党(republican)の違い

世の中はここまで単純な二項対立はないですが笑
この2つは一番分かりやすい政治の対立です。この2つの違いは必ず調べといてください。
知っといた方が良いのは

(1)宗教に関して

democratsはabortion肯定派なので、"abortion is murder"と考えるconservative christianからは嫌われます。republicanは基本中絶反対!なので、それはchristianに好かれる要素です。

 

(2)法人税に関して

democratsは大きい政府、かつ税金をあげて福祉を増やして貧困層を助けようとするので、お金を持っている大企業の法人税をあげることに賛成です。

逆にrepublicanは個人の自由や権利を大事にするので、所有権を侵害するtaxには基本的に反対です。所得税(income tax)も反対だし、法人税(corporate tax)も反対です。

それに加えて、ただ社会福祉(social welfare)でお金をあげると人はなまけてしまうので、自分で働いて自分の面倒をみるべきと考えます。

また、republicanは法人税を減税することによってより企業が収益をあげれば、それが雇用の増加、給料の増加などで国民に還元されるから、税金でわざわざ再分配をする必要はないと言います。

これは悪名高きTrickle down effectというものです。

トリクルダウン理論 - Wikipedia

 

(4)銃に関して

democratsは銃は人を殺すものだと考えているので、禁止を支持します。

republicanは銃を所有することはアメリカ合衆国憲法修正第2条に基づいて、個人の自由の1つである「自衛の権利」「銃を所持する権利」は奪われてはならないと主張します。

また、republicanは大企業のおともだちで、銃産業擁護団体であるNational Rifle Assotiationから莫大な支援金をもらっていることもあって、絶対に銃規制(gun-control)には反対します笑

 

がお互いの違いかな。

んで、政党に絡んで選挙で大事なのがニュース番組です。

日本も最近ありますが、アメリカではニュース番組がそれぞれdemocratsをsupportしているのか、republicanをsupportしているのかが明確に分かれます。

 

(2)FOX NEWS
Republican御用達のニュース番組です。
new York timesは左、Fox NEWSは超右、とかね。
これらのニュースがどういう報道の仕方をしているか、政治思想はどうなっているかを知っておきましょう。

全米最悪FOXニュースの偏向ぶり | アメリカ | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

FOXテレビの偏向報道と国民の狂気を描くドキュメント - ログミーBiz

 

まぁ上を読むと分かると思いますが、共和党は基本的に弱者に厳しいですし、お金持ちに優しいです笑

出してくる政策の多くには科学的、経済的な裏付けがないですし、普通に議論したら勝てないので、選挙で勝つためには結構道義的にダメじゃね、、、ってことも多くやります。

ディベーターがより左になって、democrats押しになるのは理由がありますね。

 

(3)Liberal, Conservative, Libertarian
右、左的な政治的立ち位置のことです。これは明示はされないですが多くのディベートのベースとなるので、知っておいて絶対損はないです。

上記のやつは全部が直接social mediaのモーションには関係ないけど、絶対知っておいた方が良いものです。
(書くと長いからみんなのリサーチに丸投げするけど笑)ぜひググってみてね!あるいは調べるのだるかったら先輩に聞こう。