夏セミンゴ2018

「このグループに関して」 元は夏セミ2016の中級クラスの部屋です。 ここはディベートに関する資料を適当に貼っていくところです。 ここに書いてあるものは誰でも編集できるので、好きにコピペするなりして使ってください。また、誰でもまだ入ってない人を招待できるので、自大とかで資料見たいって人がいたら好きに招待してあげてください。使えそうだと思ったら、後輩にばらまいてもらっても大丈夫です。 何か質問とか要望があれば、コメントしてちょ。何でも答えるよ!多分!

Chapter.3 Feminism - ケース例 "THW moonlight as an escort"

THW moonlight as an escort(JPDU Spring Tournament 2017 SF)
Info slide:You are young and successful female feminist leading a decent middle class life. You are eager to experience life to the fullest extent.

 

これが当時大会で発表された瞬間、会場全体で「、、、は?」って言ったらしいですね笑まぁですよね。俺は最初ググって、「あー、夜間警備のこと!」だと思いました。完全に英語弱者乙

で、まぁ様々な人々の英語教育により要は「人生を可能な限り楽しみたい中産階級フェミニストが夜にデリヘルをすべきかどうか」ってMotionだと分かりました。

 

まぁこれまでのポストでこれが色々大事!って書いてきましたが、またついでに大事なことを言います。
それはまぁベタに言えばwording分析?って言うものになるのでしょうか。それです。

 

今回で言うと(ちょっと単語は違うけど)「風俗」っていうwordが挙げられます。
だいたいこう言うディベートって、「風俗は危ない!」「風俗は権利!」って言う感じによくなるんですが、これだと風俗という単語があまりにものっぺらとしてますよね。

 

風俗っていう単語ひとつ取っても、その歴史、背景、サービス提供者の人種は?所得は?誰が風俗に通うの?どういう風に出会ってどういう風にお金の払い方が発生するの?どこで問題が発生しうるの?等々。考えることは色々あります。

 

で、先に宣言しとくと、これら全てがディベートに重要であることはまずないです笑

でも、使えるものはどれか必ずあるはずなので、できる限り情報を持っておいてイメージが膨らんでいると、はるかにリアリスティックなイラストや深い分析、うまくいけばドヤ顔で一位かっさらう「俺の神エクステンション」が生まれる可能性もあります。
なので、まあいろんな面から一つの単語を見てみてくださいってことです。

なので、

 

(1)そもそも風俗とは?
風俗って、何?どういう形態があるの?どういう特徴の人が風俗嬢として、あるいはデリヘル嬢として働くの?値段ってどれくらいなの?

 

(2)中産階級とは?
中産階級って、どれくらいの所得のことを言うの?どういう思想や価値観を持っているの?一般的な職業は?日々どういう生活を送っているの?

 

的なものを考えてみてください。
特に今回はこれらがmotionのwordingに入っているので、uniquenessを出すのに役立ちますよね。

 

まぁそれくらいにしといて、今回のディベートはすでにcharacterに結構な条件付けがされています。それに基づくと、、、
このディベートは一応feministのディベートなので、おそらくclushとしては
(1)feministの原則として、夜間のデリヘル嬢は正しい選択なのか?(principleっぽい)
っていうのは一つの大きなclushでしょう。

もいっこは
(2)人生を最大限あれこれチャレンジして、楽しみたいっていう観点から夜間のデリヘル良い選択なのか?っていうclushですね。(praっぽい)

 

(1)としては、feminismというのは(ここで全部書くと長いので、多少はしょりますが)
基本的には女性の権利向上、男女間の差別の解消、女性の社会内での地位向上、等々を目論む思想のことです。
ディベートでよく使われる話は、「法律等で女性の権利が守られること」ということも望みますし、社会の人々が「心理的に」男女平等を是とすることを願います。

 

差別系のモーションではよくありますが、差別というのは基本「人の心」から発生します。
なので、何かの行動によって「人々の意識がどう変わるか?」「女性に対してより敬意を持つことになるのか?より差別的になるのか?」ということが重要なissueのになります。
(introduce female quotaのOppで「社会が女性を弱者とみなすから良くない」って言うよくあるやつですね。)

で、これに鑑みてfeminismとしてのprincipleを立てるべきなんですが、今回は活動があくまで一人の女性によって行われます。彼女一人の活動によって世論(人々の心)が動くとは考えづらいので、あくまで個人がどうすべきか?と言う話に落ち着くでしょう。

 

で、Govの話からすると
この女性って、世間的には「まとも」な良い家庭で育って、おそらくoffice workerで、ちょっと良いデパートで買い物するくらいは余裕。周りの人々も良い生活を送っているだろうと予想できます。結婚予定かも。
かつ、大体人間が住む場所は所得によって決まるので(家賃が土地によってある程度決まっているので)、似たような収入の人が集まってきます。
貧困層が周りにいないので、売春や犯罪に関わったことある人は基本いないでしょう。
そして、逆に超絶な富裕層も周りにそこまでいないので、ハイパーにわけわかめな人もあまりいないと予想できます。

 

ここで予想されるのは、彼女を取り巻く環境は良く言えば「安定していてまとも」、悪く言えば「つまらない」ものです。(ちょっと極端なイラストですが)

 

あー、12時間労働の後のタバコは美味い。

 

で、そのコンテクストを踏まえると、売春てのは中々魅力的に見えます。
人によっては「反道徳」とも思うこと、きらびやかな世界で日頃なら絶対着ないセクシーな、ギャルい、エロい服を着て見知らぬ男性、あるいは女性の元に向かいます。
人によっては、初めての出勤のドキドキ感が止まらないかもしれません、たかが数時間で10万円近く手に入ることに驚きを隠せないかもしれません。保守的な家庭で育った人だったら「お父さんお母さんが知ったらどう思うだろう、、、笑」なんて背徳感がたまらないって人がいるかもしれません。世の中には、素晴らしい人から本当に酷い客までいるものだと、世の中を知ることにもなるかもしれません。
特に、不特定多数の人間に自分の裸を見せてセックスをすることは、一般的な人からすれば「異次元の」体験です。

 

まぁここまで良い面的なイラストをしましたが、ぶっちゃけGovからしたら結果が悲惨でもいいんです。
「一回してみたけど、もう絶対無理!」と思っても、「こんなに虚しいことが世の中にあるのか、、、」って思っても、それはそれで良いでしょう。「人生あれこれやってみたい!」ッていう中には失敗もあって、それはそれで彼女の人生を豊かにするものでしょう。彼女はありとあらゆることに挑戦したこと自体に、相当な満足感を覚えるはずです。

 

個人的には上記の「しくったとき」っていう発想はケースを完成させる上でとても重要です。
debaterは勝ちたいがために、「都合の良いケース」だけを守りたくなるんですが、どうしてもpolicyによっては都合の悪いことも発生しうります。
んで、都合の良いケース(やって楽しかった場合)だけ守ると、Oppに「デリヘルやってすごい後悔したらどうすんだよ!その場合はharmじゃん」と、楽しく無かった場合のケースを指摘されます。

 

Govは「結果はどうであれ、これはやる意義のある行為だ」っていう風にパッケージをしてargumentを立てると、起きうる結果全てに対して肯定できるでしょう。
(まぁ無理やり肯定できる場合もありますが、できない場合もあります^^;その時はコンパリ等で別の戦略を立てましょう。)

まぁプラはこんな感じ?
とりあえず、超非日常だから挑戦する価値あるよねって言いましょう。
あとはまぁ金を稼げるっていう話はできるかもしれません。
風俗ってそこそこ稼げる可能性があるんで、それを(debate風に言えば)
(1)子供の教育費用に充てる。
(2)その他の様々な活動の資金の足しにする。
(3)自身のスキル向上の足しにしてより良い仕事を狙う。
とかは言えるかもね。まぁこの女性がどれくらい稼げるかは知らんけど。あと、多分副業でやるくらいなんでドチャクソに稼ぐわけではないと思うんですよね。まぁそこらへんを踏まえて現実的に描けばいいのかと。

 

あとは、高級ガールだと結構要求が高く、身のこなしから知識、教養、会話力が求められるそうです。そこまで行けば富裕層が顧客になるので、そことのコネクションが生まれるかもしれません。まぁあくまで隠れた活動なので、それをどう生かすかは結構illustが難しそうですが、、、

結構どうでも良いですが、銀座の一流クラブのママとかは主要な新聞全てに目を通して鬼のように知識を蓄えているそうです。これは顧客が裕福なサラリーマンのため、話を理解するために不可欠だそうです。

ちなむとオポから「性産業は女性を搾取しているからくそ!」って言われるかもしれません。まぁ事実ですしおすし。


通常のpolicy debate(例えばlegalize prostitution)なら「労基法適用してガチガチに女性労働者の権利守ります。守らない会社は社長死刑^^」って言えますが、これはあくまで一人の女性がどうするかってディベートなのでそれはできんでしょう。
なので、対抗策としては「クソみたいに安い風俗なら労基法とかやばいかもしれんけど、もっとちゃんと金払ってくれるまともなところとかあるやろ。そこはちゃんと選別して労働環境が担保されている所に行けばよくない?」って頑張って言い返しましょう。
てか多分PMからどういう風俗サービスで働くことを想定しているのか言った方が良いでしょう。

あとはfenimistとしては、まぁどうしよう笑パッと思いつかん。
普通にlegitimateな行為だし、feministとして許容できるってのは言えるんですけど、そこまで強くはないですよね。
できれば「feministとしてやっても良い」っていうargumentよりは、「feministとして是非行いたい!」っていうargumentのが強いからそれを作りたいんですけど。
まぁ思いついたら書きます。

 

Oppとしては
(1)feminist的観点から
上記にも書きましたが、性産業とは「女性搾取」的な労働環境であることには間違いないです。
仮に風俗が合法だと言っても、女性の権利が守られるとは限りません。
何も起きなければいいですが、見知らぬ人間と個室に入ること、自分の安全が必ずしも確保されるかは分かりません。rapeされる可能性もありますし、暴行を受ける可能性もあります。
また、法律があるのはそうですが、泣き寝入りすることになる可能性もあります。会社が自分に対して不当な扱い(給料が不当に低いとか、問題が発生した時に守ってくれない)をしたとして、裁判を起こそうと考えても、会社からの嫌がらせで自分が性産業で働いていることを自分の家族や職場、周りの人々にバラされるかもしれませんし、裁判にまで持ち込んだ結果世間から「アバズレビッチが、お前が性風俗なんかで働くから問題が起きるんだ、自業自得だクソが」なんて叩かれる可能性も無きにしも非ずです。
もしかしたら本業の会社から「いやデリヘル嬢はちょっと、、、、」と、別の理由で解雇されるかもしれません。

(ここで一個疑問なんですが、この人、自分がデリヘルやってることを周りにバラすんですかね?積極的にバラしていくんなら、上記の泣き寝入りargument立たないけど。でも中産階級だと絶対バラさない気がするんですが、、、てかバラしたら周りの反応がやばそう、、、)

まぁ、バラさなさそうという前提のもとで、進めます。
で、つまりは女性の権利が守られていない産業に自ら進んでいって、その搾取に貢献することはfeminist的にはダメなんじゃね?っていうargumentがいいのかなと。
自分が参加しても、潤うのは搾取を行なっているデリヘルの経営者(男性)ですもんね。

 

で、pra的に言えば、

これ一個疑問なんだけど、この女性ってどういう人なんすかね笑?
この人がくそ美人で巨乳のボンキュッボン、セックスも鬼上手いとかなら高級コールガールで相当な待遇を得られますが、これが全部無かったら、多分2時間1.5万とかの格安風俗で搾取されて終了ですよね。

これをやることによって、確かに違う世界の扉は開くかもしれないけど、それをやるにはリスクがデカすぎない?犯罪に巻き込まれたりしてトラウマになったらどうすんの?職場にバレて人間関係ご破算になったらどうなんの?等々を考えると、「人生を最大限に楽しむってのは、一生かけて楽しむことでしょ?一瞬良さげに見えても長期的に人生にダメージがあると、人生楽しめないよ。」っていうのかなあと思います。
てか、他に人生をフルに楽しむなんていくらでもあるじゃないですか。知らんけど。ギャンブルでも海外旅行でも発展途上国で暮らすでもまぁあれこれあるけど(ごめん、上手いオルタナ考えて笑思いつかん)、風俗嬢やるこたぁねぇよ。

っていう感じかな!

まぁどういう風俗で働けるのかよく分かりませんが、こんな感じかと。

 

以下はリサーチ資料です。読んどいてくれ!

金持ちを虜にするチューリヒの高級コールガール - SWI swissinfo.ch

「風俗の墓場」と呼ばれる店で働く女性たちを救うことはできるのか - ライブドアニュース

上の記事は性産業の頂点、一番下の記事は性産業の最下層っていう感じですね。
てゆーか、下の記事に書いてあるけど30分3900円はやばいな、、、

 

そんな感じかな。

じゃあの。