夏セミンゴ2018

「このグループに関して」 元は夏セミ2016の中級クラスの部屋です。 ここはディベートに関する資料を適当に貼っていくところです。 ここに書いてあるものは誰でも編集できるので、好きにコピペするなりして使ってください。また、誰でもまだ入ってない人を招待できるので、自大とかで資料見たいって人がいたら好きに招待してあげてください。使えそうだと思ったら、後輩にばらまいてもらっても大丈夫です。 何か質問とか要望があれば、コメントしてちょ。何でも答えるよ!多分!

Chapter. 5 Politics - ケース例 "As a strategy for upcoming election campaign, THBT Democratic Party should predominantly push democratic socialism as its core agenda"

mAs a stategy for upcoming election campaign, THBT Democratic Party should predominantly push democratic socialism as its core agenda

 

Info Slide:
Joe Crowly, a prominent figure of the Democrats, was defeated by Alexandria Ocasio-Cortez, a member of Democratic Socialist of America in the recent primary. Democratic socialism is expected to be appealing for working class and millenials due to its progressive agenda (e.g. Medicare for All and strong unions). However, it is often criticized as financially nonpragmatic and too left, even from democrats heavyweights. Known example: Bernie Sanders is a self-identified democratic socialist.

 

はい、とてもタイムリーなモーションですね。

上記のモーションは(スタンス決めやexclusivityなど)結構難しいですが、理解するためには以下の要素への理解が必要になるでしょう。

 

(1)democratic socialismとは何か?

 

Democratic socialism - Wikipedia

 

まぁ上の最初25行くらいを読めば良いのかなと思いますが、ようは「社会主義を革命によってではなく、民主的な手続きに基づいて達成しよう」という思想です。

じゃあそこに所属している人たちはどういう政策を支持しているか?となりますが、例として挙げられるのは「国民皆保険」や「移民受け入れ拡大」、「より強い累進所得課税」などです。

米史上最年少の女性下院議員の公約は、皆保険と移民に優しい社会 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

 

んで、それって通常の左派と何が違うの?って話なんですが、ぶっちゃけあんまし変わらんと思います。wikiにも「政策自体はいわゆるleftとoverlapする」って書いてありますし。

なので、国民皆保険等が実現していないアメリカではdemocratic socialismは「かなり左によった極左」っていうのと、「名前にsocialism」が入っているってイメージでしょう。名前にsocialismが入ってるとなんかあんの?って感じですが、アメリカでは結構大きな意味を持ちます。それはまた下に書きます。

 

(2)up-coming electionでは、何が重要になるのか?

 

現状ではトランプが毎日のように何かをやらかしてて、democratsとしては維持でもsenate/congressで過半数を獲得して、democratic partyのpresidentを出したいところです。Gov/Opp共に明確なゴールでしょう。またトランプが散々嘘をついて公約を全然やらないので、前回の選挙時のトランプvoterがそこに失望しているのもあります。それも重要です。また下に書きます。

 

んで、とにかくイメージ/知識を持って欲しいので、いかにサイトを片っ端から貼りました。ちょっと量が多いけど読んでみて!

特に一番上のNHKの選挙特集は毎回のアメリカ国政選挙で報道されます!これはかなり便利なので、次の選挙時もリサーチにぜひ使ってください。

アメリカ中間選挙2018|NHK NEWS WEB

 

「アメリカの中間選挙」を説明できますか?【旬のキーワードを3分で解説】 | クーリエ・ジャポン

  

ニューヨークに誕生した民主社会主義の女神を直撃取材 WEDGE Infinity(ウェッジ)

 

トランプ大統領の米国に「社会主義革命」は起こるのか? | 米紙が考察 なぜいま社会主義なのか | クーリエ・ジャポン

 

Opinion | A Winning Strategy for Democrats? - The New York Times

 

んで、それを踏まえてGov/Oppのそれぞれの議論です。

 

Gov

 

Govはまずargumentを書く前に、predominantly push democratic socialism as its core agenda"ってのは、具体的にどうpredominantly pushってののmodelを立てないと行けません。

っていうのは、民主党には不思議ながら民主党のくせにウェストバージニア州のジョーマンチン氏のように共和党みたいな政策を掲げている人もいます。普通であれば党議拘束ではじかれそうなものですが、、、

つまり、現状のcore agendaである「人民のために左翼頑張る」は、ただの看板で強制力はあんましないものと思われます。小学校の学級目標みたいなものですね。

 

これには想定2つの方法があります。

(1)これまでの路線に沿って、とりあえず"democratic socialism!×100"ってむっちゃ書くし、新聞でアピールはするけど候補者に強制はしない極左であろうが中道左派(center-left)だろうが最悪たまに法人税減税に同意しようが構わん。

(2)core agendaに書くのみならず、候補者や議員に積極的に同意していただく共和党寄りの政策を打ち出す候補者なんて全員追い出すし(てゆーか共和党から立候補しろ)、最悪中道(center)に近い人々もdiscourageする。なるたけみんなの政策を(アメリカでの)極左よりに持っていく。

まぁただこれに関しては、左翼とdemocratic socialismのpolicyは正直大きくは変わらないので、政治家全員がむちゃくちゃ政策を変える、ってことにはならないかと思います。

 

(1)の路線で行くと、正直候補者や政策はほとんど何も変わらないと思われるので、ただのイメージ合戦になります。国民が「中身はよー分からんけど、democratic socialismらしいぞ!政策は一緒らしいけど!」っていう謎の騒ぎ方をするだけで終わります。

あんまし面白くないし、正直impactも出ないので、(2)の路線で書こうと思います。

 

んで、改めてGovの路線です。

 

(1)民主党が持つ欠点とは何か、なぜそれが選挙でマイナスに働くのか

(2)democratic socialismを打ち出すと、なぜそれらの欠点が解消されるのか

 

(1)に関しては、前回の選挙でトランプの勝利の要因にもなった、"anti-establishment"というのがあります。オバマ以降の民主党はヒラリークリントンやジョーバイデンなど、いわゆる名家であったり、政治エリートの人々が牛耳っているという印象を強く持たれています。これには「あの良いとこの出の奴らは俺ら労働者の気持なんて分からないし、喋り方もエリートみたいな小難しい単語を使う。トランプの方が分かりやすい。しかもあいつらは結局自分を含む金持ち、establishmentの味方でただのエリートなんだ」と思われてしまいます。

特にオバマ政権の時に(大部分はオバマのせいでなく、議会で法律を全て否決した共和党のせいにも関わらず)自分たちの生活が豊かになったと思えなかった人は、オバマを含むエリートは結局自分たちの味方ではないと想う人も一定数います。

これ自体は変わってないので、次の選挙にこのままいくとトランプ批判はできますが、国民からは結局「耳障りの良いことは言うけど国を改善しない政党」と思われてしまう可能性が高いです。

 

(2)democratic socialismを打ち出すと、なぜそれらの欠点が解消されるのか

 democratic socialismを打ち出すと、さらに政策を今までよりグイッと左側に寄せると、多くの人々から「社会主義のような政策を打ち出す」党と認識をもらえます。

特に重要なのが、政策以上に「これまでの民主党を塗り替える(radical change)」という認識を持たれることです。

アメリカでは長い間のソ連との冷戦もあり、socialismはかなり否定的なイメージを持たれています。特に赤狩りなどを行ってきたこともあって、年齢層が上の世代はかなり悪いイメージを持っています(若い人は結構問題ないらしいですが)。しかしだからこそ、その単語を入れることでその過激な変化をアピールすることができるのです。

また上記にもちょっと書きましたが、既存の両政党が両方とも何も良いことをしない、と政治的停滞を諦めている人もいます。その中で共和党が何も変わらないなか、「民主党は劇的に変わります」と言えば、多くの有権者の心を惹きつけるでしょう。

 

アメリカの選挙で今年人気の肩書は「社会主義者」、その理由は:朝日新聞GLOBE+

 

また、結果として議席を増やした際に、政策がより左に寄るため労働者層(working-class)や中間層(middle class)により多くのbenefitをもたらします。多少国際経済の影響(例えば石油価格の急上昇など)によって環境が悪化しても、大胆な法人税の増加等が実施されれば恩恵は打ち消されにくいでしょう。

 

そんな感じで、なぜ次の選挙で勝ちやすいかっていうpointと、余裕があれば選挙後にどういうメリットがあるかっていうpointを立てると良いかと思います。

 

Opp

 

Oppはどういうスタンスにするかにもよりますが、色々考えても難しいですし、今まで通りで良いっていうのが一番知識いらんし、楽かと。

んで、Govの上記のスタンスがどっちで来るかですが、(1)がきたらなんも変わらんやん、、、ってdisり続けて、socialismはマジで中年以上にイメージ悪いから、浮動票(floating vote)が共和党に流れるぞ。選挙負けるぞって勝ちに行くかと。

んで、向こうが(2)のスタンスできたら以下ですかね。

 

まずはGovの出して来るproblem(ここままだと次の選挙でやばい)って話に関しては、そもそも前回の選挙で何かがまずかったわけではないということを言いましょう。ぶっちゃけヒラリーとトランプは結構競りましたし、前回負けたのはトランプのゴミさがまだ(本当には分かっていなかった)のと、ロシアの選挙介入です。

トランプがやらかしまくりすぎワロタなことを考えると、次の選挙では勝ちうる見込みはあるでしょう。+共和党にはトランプ以外にそこまで魅力的な人が大統領候補者としていません。古いおっさんばっかり。

かつ、別にcore agendaを変えなくても民主党として魅力的な人を大統領候補にあげることや、みんなで下院/上院の選挙を勝つことはできるわけです。オカシオコルテスやベト・オルークがヒラリーよりも魅力的であれば、次回の大統領選挙で彼女/彼を候補者としてあげても良いわけです。

とか色々言って、別に現状そんなにproblemなくね?てかestablishmentの問題があったとしてもcore agendaがintrinsicなproblem/reasonではないでしょう。

 

で、argumentとしては

(1)socialismという看板で政策を左に寄せすぎることで、多くの人々の票がなくなる/共和党に流れる

(2)仮に通ったとしても、あまりに左すぎる政策は議会内でcompromiseの対象にすらならない

 

(1)はまずsocialismという単語が入っていることに悪いイメージを強く持つ中年層以上が拒否感を示す可能性が高いです。彼らは「それだったら共和党中道右派(center-right)の候補者に投票する方がまだ良い」って思うか、共和党にも入れたくないけどあまりに左するのもsupportできない、、、って思って選挙に行かないかでしょう。

これは浮動票もそうですし、中道左派(center-left)のsupporterもそうでしょう。どちらかと言えば左が良いけど、info slideに書いてあるようにnon-pragmaticと言われてるし、選んで何も起きないのならまだcenter-rightのが良いと思う可能性もありです。

 

またこれはcontextに関わりますが、前回の選挙で話題になったrust belt(以前は工業で栄えたが、工場の海外移転に伴い寂れてしまった貧困エリア)ですが、トランプが自分たちの仕事を取り戻してくれると言ったのに、結局何もせずに仕事が戻ってこない、裏切られたと思っている人も一定数います。

その際にleftからですらnon-pragmaticと言われる極左の政策を掲げると、彼らからは「極左の人々は耳障りの良いこと言ってるけど、トランプと同様に何も実行されないんじゃないのか?」と思われる可能性があります。

それならこれまでと同様に中道左派の候補者等もきちんといて、バランスと取れている(と極左一辺倒よりは思われる)S.Q.の方が良いイメージでしょう。

 

 

米中間選挙、16年にトランプが勝利した「ラストベルト」五大湖周辺州で民主党が優勢 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

 

また極左の方に持って行くと、候補者が民主党を離れる可能性もあります。

中道の人や中道左派の候補者の中には「これは私の望む政治は行えない」と感じ、そもそも立候補を断念するか、中道に近い人であれば共和党に鞍替えする人もいるでしょう。すると優秀な人々を失い、選挙で負けやすくなる可能性もあります。

 

とかで、(a)政治家もおらんくなるし、(b)票も失うってのはとりあえず選挙時のハームとして言えるかと。

 

んで、あとは議席取った後のcompromiseの話をすれば良いかと。

要は、民主党が政策を通す時に、それに必要な共和党議員の票を得るために政策の内容をソフトにしたり、妥協することですね。

Govからすれば「より政策が左であればあるほど、妥協してもまだ十分左の政策となる。アンカーは遠いところにおいた方が良い」って言いたいと思うんですが、Oppは「いやそもそも左すぎて交渉の余地すらない。共和党は超否決してくる。それだったら中道左派に近い政策の方が、共和党員がcompromiseに応じてくる可能性が高い。結果として政策が通りやすい」ってのは言いやすいかと。

かつ、政策がかなり極左よりで共和党員がcompromiseに応じてきたとしても、かなり中道左派に近い政策になるでしょう。すると同じ政策が通るでも、元々投票してくれてた人々に約束していた政策からはかなり効果が下がることになります。すると失望され具合が大きくなってしまうので、次の選挙で不利に働く可能性が高まります。

 

まぁただcompromiseの話はGov/Opp両方ともargueできますが、最近では共和党が「民主党が出してくるものは全て反対する」っていうobstructionist policyを取ってきがちなので、交渉の余地がそもそもあんの?ってのはあります。現実性を考えると、お互い(1)の「どっちがより票を取れるの?」ってclushが重要かと。

 

あ〜長かかった!

じゃあの。