夏セミンゴ2018

「このグループに関して」 元は夏セミ2016の中級クラスの部屋です。 ここはディベートに関する資料を適当に貼っていくところです。 ここに書いてあるものは誰でも編集できるので、好きにコピペするなりして使ってください。また、誰でもまだ入ってない人を招待できるので、自大とかで資料見たいって人がいたら好きに招待してあげてください。使えそうだと思ったら、後輩にばらまいてもらっても大丈夫です。 何か質問とか要望があれば、コメントしてちょ。何でも答えるよ!多分!

Chapter 0. その他 - リサーチのすすめ(ウェブサイト)

リサーチのすすめ

 

facebookの奴の転送ですが、まぁせっかくここに載せるんで、改変したものを載せました。

一回読んだことある人も、ぜひ暇つぶしに読んでみてね!twitterと同じくらいには役に立つと思います。

 

このメールはリサーチについて、書きました。ちょっと文章が長いですが、難しいことは書いていません
これからのディベートにとっても役立つ(はずの)ことが書いてあるので、是非読んでみてください。

 

(1)そもそもリサーチとは

(2)リサーチってなんでやったほうがいいん

(3)リサーチってどうやってやるん

(4)部内でリサーチを定着させたい貴女へ

 

1)そもそもリサーチとは


さて、そろそろ先輩から「リサーチ」なる単語を聞いた人が出始めたんじゃないでしょうか。で、これは、どういう意味なんでしょうか。それを最初に書きます。
リサーチは色々ありますが、簡単に言えば「モーションについての背景や、具体例等の知識を得る」ということです。
例えば、THW legalize euthanasiaだったら、実際にはどこの国でやっとって、どういう制度でやっとって、実際にはどういう良いこと/悪いことがあるのってのを調べてみることですね。これはあくまで一例で、他にも色々あります。

 

2)リサーチってなんでやったほうがいいん

 

これには、大まかに三つの理由があります。


(a)Exampleやanalysisを得ること。


argumentの質をあげるためとして、Exampleは欠かせません。例えば、最近ちょいちょい見るTHW impose physical castrationだったら、実際にやってる国の現状をあげたり、似たような懲罰(元犯罪者にGPS監視装置つけたり)をあげたりすると、ぐっと説得力が増します。また、似たような懲罰をもっていることでPOIにも使えるし、プレパでも線引きなどに役立ちます。
また、ネットや新聞で起きている議論の中には、そのまま考え方がargumentとして使えるものもあります。とても便利ですね。

 

あと、時にはexampleは反論不可能な最強マテリアルになります。

何故かというと、argumentやlogicはあれこれ反論が可能です。POIでロジックを投げても、相手から「そのlogicはこういう理由で間違ってて〜」とlogicで反論されます。

それに対して、例えばとあるモーションで、Govが発展途上国で人々が苦しむと頑張ってargueしているとします。その時にOppからPOIで「実際にマレーシアでこういう風に成功してるけど、なんで失敗するとかほざいてんの?」って言われると、むっっっっっっちゃ困ります。factには反論できないからです。

かつ、それを言われるとジャッジにも「exampleのこともあるし、Govの話ってなんかアンリアだよね〜」って思わせることができます。

なのでfactを集めて、ドヤ顔しましょう!

 

あとこれはとても大事ですが、ジャッジに対して超絶なappealができます。

みなさんジャッジするとわかると思いますが、みんなが知らないようなexampleを話すdebaterが出てくると「お〜こいつすげぇ!ムッチャ分かってる感出てる!」ってなりません?もうそれだけで1,2点はスピーカー上がります。お手軽にスピーカーあげれるんで、example集めましょう。


(b)話題のモーションは大会で良く出る

 

ディベートのモーションも、当然トレンドがあります。世間で話題になっている事柄であれば、そのときモーションを作るAC(Adjudication Core)陣からすれば使わない手はありません。例として、去年の梅子で出たR3の

 

THBT Japan should preemptively attack to defend territory

(当時話題だった中国の領海侵犯を扱ったモーション)や

 

紅葉のR4のTHW drive out food companies once they deceive consumers

(食品会社の産地偽装をあげたもの)

 

などがあげられます。これらのモーションは、最近起きていることを知っていないとそもそもSQが分からなかったりするので、知っていることは必須です。もちろん知らなくてもディベートが出来ることは多々ありますが、知っといたら必ず役に立つでしょう

 

(c)知らないと出来ないモーションもある


一つの例として、下のモーションを見てみてください。

 

THBT Palestinians should pursue a one state solution.

 

はい、これを見て「一体何の話ですか。。。?」と思った人はいるでしょう。
これは、パレスチナ人が、イスラエルと一つの国を作ろうというモーションですが、このモーションをやるためにはまずパレスチナがどういう国で、お隣のイスラエルがどういう国で、その二つはどういう関係で、後もうちょっと言えばその関係がどんな感じで変わってきたのか、ってのをなんとなしくらいには知らないといけません。
という具合に、中には知識が前提となっているモーションも、この世にはあります(比較的IRに多い)。なので、Contextを何も知らないモーションにあたると、爆発する可能性すらあります。
逆に言えば、知っているから勝てた、っていうことも度々あります。
という感じで、リサーチをやることにはBenefitが一杯あります。素敵だね!やらない手はないね!なので、みなさん、始めてみてください。

 

(3)リサーチってどうやってやるん

 

はい、ここまで来て「じゃあ、ディベート上手くなるらしいし、やるか!」と思ってくれた17のみなさんがおそらく次に思うのは「でもそれ、やり方がよー分からんのんじゃけど」だと思います。
ので、以下に簡単にこんな風にやればいんじゃね、ってのを書いてみます。
注:これはあくまで一例です。きっと自分にあった方法があると思うので、下のを手始めに、色々方法を試してみてくださいな。

 

(a) 即座的にやる方法


まず最初の方法は、一番簡単なWikipediaです。ディベート始めて気づきましたが、Wiki凄いです(笑)
例えばラウンドをやった日の帰りに電車で、Wikiで「闘牛」って調べてみるとします。すると、実際に何をやっているのか、最近の変化、動物団体の反応など、色々書いてあります。これで十分リサーチになります。
なので、ラウンドをやったら、ちょっと(Wikiでも他でも良いので)ググってみてください。色々簡単に知ることが出来ます。


(副部長小林たくと「みんな、wikiについて一言。Wikiは、日本語のページがくそなときがたまにある。そんなときはブリリアントなWikiの英語ページを見てみよう!あなたはその素晴らしさに感動するだろう。」)


(b)日常的に集める方法

 

もう一つは、決まったものを毎日見る方法。これはルーティン化することで、日本含め世界で何が起きてるかを日常的にチェックすることです。その時期旬なものは、上記の理由でやっぱりmotionに出しやすいので(特にIRは)、日々こんなことがあるくらいはおっていくことをおすすめします。
で、一番簡単なのは、毎日テレビをつけてニュースを見ることです。あべさんが何を言っているか、中国や韓国で何が起きているか、大体やっているので、それを日々見て押さえるのが良いと思います。実家で新聞を取っている人は、新聞でも全然オッケーです。
で、もし一人暮らしでテレビがない人、もっと知りたい人、次はネットの出番です。以下にディベーターのみんなが多用する(あるいはまぁ多用しなくても、俺が使ってる)、有名なサイトを書いときます。
下記には、日本語のニュースサイトを先にあげます。

 

ニューズウィーク (日本語) 

ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

 

おそらく現状の日本語の資料で、最おすすめ。
日本語と英語両方ともあるのですが、上記は日本語のサイトです。有名な雑誌のネット版ですね。一般的なものを全て載せる、というよりは、特定のトピックを詳しくあげる感じです。


AFBPP (日本語)

国際ニュース:AFPBB News

 

個人的には2番目におすすめ。

これはフランスで一番有名な通信社。国際関係を、全部はカバーしないですが、主要なものは大体取り扱ってます。無駄にスポーツのニュースが多いのですが、そこは無視ってください。俺はこのアプリをiPhoneに入れて、毎日見てました。ここのニュースサイトは、日本語訳があるので(アプリ含めて)、読むのが楽です。ここでだいたいどんなことが世の中で起きてるかを知って、そっから深く調べていくのがいいんじゃないでしょうか。

 

国際情勢ガイド(六辻彰二)

六辻彰二の記事一覧 - 個人 - Yahoo!ニュース

 

大学の教授が国際情勢について分析を書いてるブログです。

この人はアフリカや中東が専門らしいので、その分野でのニュースが多いかなと。ニュースの説明に加えて深い説明も結構あったりするのでディベートに使いやすいかなと。おすすめ。

 

BBC 

Home - BBC News

イギリスの公共放送局。有名です。多くの人が知ってるんじゃないかと思います。国際関係の記事もたくさんあります。(有名どころでは、国際関係の記事が一番ある気がする)ここは日本語はないのですが、英語が平易なので、読むのが楽です。ここもお勧めです。かつ、hot issueに関してはその内まとめのページが出ます。概要が分かるのでとても素晴らしいです。
iPhoneアプリもあります。


Economist
http://www.economist.com/
イギリスで発行されている週刊新聞。てゆーか薄い雑誌。名前はEconomistなので経済的なものも扱いますが、普通の国際関係の記事も多く扱います。サイトもあります。
この雑誌は海外ディベーターが大好きな雑誌です。俺が一年のときにADIに行った時に、ラボのコーチに「People are addicted to Economist when they think of motion」とまで言われた雑誌です。この雑誌はとてもいい雑誌なのですが、問題なのはこの雑誌は英語がむずいです。読むの辛いです。なので、現実的な読み方をここに書いてみます。これは俺が先輩に聞いたのですが、最初の一覧を二ページ読んで、そのあとのリーダーの記事だけを読むというものです。この量なら、日本人でもできます。これだけでも、多くの最新の情報が得れていいリサーチになると言われました。雑誌は三省堂に売ってたり、武蔵野プレイスにおいてあったりするので、読んでみるといいんじゃないでしょうか。
大体上記のものが有名どころです。他にもサイト自体は一杯あるので、好みのものを探してみてください。

とは当時書いたんですが、今思うとこの雑誌はカバー範囲は広いですが内容としてはかなり表面的です。起きてる事象も深くは知れないので、時間がかかる割にはあんましおすすめはしないです。

 

その他サイト
CNN (日本語)
http://www.cnn.co.jp/
ハフィントンポスト (日本語)
http://www.huffingtonpost.jp/
synodos(ネットで学者が記事とかを書いているサイトです。中々素敵な気がします。日本語)
http://www.synodos.jp

 

 

(4)部内でリサーチを定着させたい貴女へ

 

はい、上にサイトを書きましたが、中には「いやー大事なのは分かるけど、いまいちやっても使えるかも分からないし、継続しないんだよね〜」って人も多いと思います。

気持ちはよく分かります。実際に先輩に「大事やぞ!」って言われた日はサイト見たけど、三日坊主で終わる人は多いんじゃないかと。

 

リサーチに関しては個人の自由意志に任せてもうまく行かんことも多いと思うので、以下の2つの方法をおすすめします。

 

(a)個人的なやり方「サイトを絞る」

 

リサーチはやり始めると分かりますが、やろうと思うと無限大にできます。負荷がいくらでも大きくなっちゃうし、それだと疲れちゃいます。なのでおすすめとしては

「サイト一個だけ決めてそれだけ毎日見る」です。

上記であればnewsweekが一番おすすめで、その次がafpbbかなと。その中でも全部見るとなるとだるいんで、3つだけ記事読んで終わる!って決めると負荷が少なくて続けやすいかなと。

 

もう1つは「だらだら聞いてればいい」状態を作ることです。

これが一番やりやすいのはPodcastです。通学の時間帯にイヤホンでとりあえず流しとけば情報が入りやすいので、楽チンにできることかと。

Podcastは色々ありますが、圧倒的におすすめなのはBBC global news podcastです。

これは内容的な意味でもおすすめですが、言い回しが良いんですね。

僕音源が好きでワールズとかEUDCをよく聞いてたんですが、BBCとか読んだりPodcast聞いてると言い回しが結構似てることに気づいたんですよ。まぁ向こうのnativeが情報を得てるソースだから当然なんですが、これを聞いてるとnativeの言い回しをパクれるので、そういう意味でもおすすめです。

 

(b)組織的なやり方「リサーチが必要なMotionを練習で出す」

 

部内でresearchを浸透させる方法は、まぁ言っちゃえば「それが必要な状況を無理やり作り出すこと」です。

練習でIR出すよ!ってモーション担当が言えば「リサーチせにゃいけんな」って思いますし、さらにはそのリサーチが練習でダイレクトに生きるので、リサーチの効果が実感できます。部員に「リサーチってやるといいことあるんやな」って思ってもらうにはこれが一番かと。

 

ただ、練習で急に出すとリサーチができないので、例えば2週間前に部の全体ラインとかで「再来週の金曜日はこのIRのMotionを出します!リサーチをしてきてください!」とやれば時間もありますし、良いのかなぁと。

ただこれだと「リサーチしてないから練習休もうかな・・・」となりかねないので笑、「忙しくてリサーチできなかった人も、別に死ぬことはないから練習きてね!みんなでマターを共有しよう!」的なフォローは必要かと。

 

またお膳立てとして、キャビや運営メンバーでサイトを1つ提示して「最低限これは読んできてほしい!」とかやってもいいかなと。

  

はい、まぁ上記な感じです。これ読んで、あーこんな感じなんね、ってのが分かってもらえれば十分です。
今はまだそんなにありませんが、これからみんながどんどん上手くなって、上級生になるにつれて、知識が欲しいモーションが、どんどん出てきます。国際関係だったり、宗教だったり、アメリカのモーションだったり。。。そうなったときにみんなが困らないといいな、と思って上記をだらだらと書きました。


以上です。じゃあの。