夏セミンゴ2018

「このグループに関して」 元は夏セミ2016の中級クラスの部屋です。 ここはディベートに関する資料を適当に貼っていくところです。 ここに書いてあるものは誰でも編集できるので、好きにコピペするなりして使ってください。また、誰でもまだ入ってない人を招待できるので、自大とかで資料見たいって人がいたら好きに招待してあげてください。使えそうだと思ったら、後輩にばらまいてもらっても大丈夫です。 何か質問とか要望があれば、コメントしてちょ。何でも答えるよ!多分!

Chapter 7. Education - ケース例 "THW include graphic images of the process and consequence of abortion in the teaching of sex education in public schools"

THW include graphic images of the process and consequence of abortion in the teaching of sex education in public schools(Asian Bridge 2016 R2)

 

まぁ相変わらず概論を書いてないんですが、それはおいおい書きます。待ってて!先に違うの書いちゃうわ。

 

今回はよく出る"graphic image"のMotionです。やばそうなものを言葉や文章で伝えるか、画像で伝えるかってcompariのdebateですね。

 

類似のモーションで一番有名なのは、みんなが一番見てる音源であろうWUDC 2010 GFの"THW show the full horror of war"ですね。

人道的介入が行われていたソマリアモガディシュで、アメリカ兵の遺体が現地市民に引き摺り回される映像がアメリカで報道され、アメリカ人がビビってソマリアからの撤退に繋がってしまった例をOWのSteve Hindが50回くらい言ってる奴ですね。

 

モガディシュの戦闘 - Wikipedia


あとimage系のMotionで使われるのは

This house would require companies to place images of animal suffering on all products or food whose production harmed or killed animals(EUDC 2014 ESL SF)

 

あとは下の記載とargumentが一致するかは分かりませんが、

TH, as the animal rights movement, W refrain from using humans in campaigns to demonstrate animal cruelty(Japan BP 2014 QF)とかもありますね。

 

んで、このdebateはeducation motionなので、通常であれば

(1)教育とは何を目的しているのか?

(2)教育は、何を教えるべきなのか?

というのが重要になりますが、今回はGovもOppも

「教育は重要なのは当然で、性教育も当然行うべきだ。中絶は男性にも女性にも重要で、大きな影響をもたらす行為だから、教育に含めるべき」っていうのはconsensusになるのかなと思います。

なので今回のdebateは「性教育の効果を最大限にするにするには、どういう教育方法が良いのか?」というのがculshになるかと思います。

それを踏まえてGov・Oppを書いていきます。

 

Gov

(1)why current form of abortion education is insufficient to make students fully understand about abortion.

(2)why using graphic images for abortion education enables students to fully understand about abortion, and why that will lead to a better choice.

 

今までであれば、(1)はprincipleのところで「教育とは何を教えるものか?」的なものが入ってたんですが、上で書いたようにそこは全部consensusになっていくので、実際のスピーチでは長めのイントロでまとめるか、短めにして(0)のところで言うくらいかなと。

 

(1)why current form of abortion education is insufficient to make students fully understand about abortion.

 

どのディベートでもそうですが、「映像がないからだめ!」っていうパッケージはS.Q.をきちんと踏まえてないので、「S.Q.のやり方ではダメだ!」っていうパッケージ・framingにしましょう。

S.Q.では性教育が行われています。男女の体の違い、それぞれがどういうペースで成長していくか、コンドーム等を用いた避妊の仕方、などです(だいぶ国によるとも思いますが)。中学校でやたらダサい髪型をした女子生徒3人が「コンドームって、どういう時に使うの?ん〜、分からないともしもの時に困っちゃうし、先生に聞きに行こうよ!」とかいう設定意味不明なビデオを見た人もいるんじゃないかと思います。僕が行ってた安佐中では見ました。

まぁそれは置いといて、この文章による教育では「中絶が何かは分かるし、どういう制限があるかも分かる、中絶を行うことによる身体への悪影響の可能性、精神的な負担も分かる」という状態までは持っていきますが、「子どもかもしれないものの命を止めている」という認識はそこまで強く持たれません。「なんとなく悪そうなイメージ」は持ちますが、そこまでで認識が止まってしまいます。

これの理由は明白ですが、堕した命・体を見ることがないからです。言葉では実態が伝わらないからという文章が一番正しいでしょう。

 

これのハームとして、「自分が将来取りうる行動を、not fully imformedな状態で行う」ことでしょう。

自由民主主義の国では「個人が選択を行う際は、その意味をきちんと認識して行うべき」という原則がありますし、そのために教育や説明、インフォームドコンセントなどの概念があります。それに反します。

また、将来中絶後にその画像をなんらかの理由で見てしまった場合(検索したら普通に出てきますしね)、あるいは中絶に反対するキリスト教信者が多い国では「命が奪われているんだぞ!」というメッセージとともにその画像をアピールしてくる可能性もあります。目にする可能性はありうるわけです。

その際に「こんな酷いことをしてしまったなんて、自分はなんて取り返しのつかないことをしてしまったんだ」と思ってしまう可能性はあります。精神的なダメージは相当ですね。

 

まぁと言っても正直イメージが湧かないと思うので、下のサイトに画像がありますので、一回見てみてください。ただしグロいのは事実なので、注意してね!

 

【閲覧注意】母体から掻き出された中絶胎児たちの“言葉にならぬ表情”! 人間の姿を形成しきれなかった彼らは…

 

(2)why using graphic images for abortion education enables students to fully understand about abortion, and why that will lead to a better choice.

 

A.Pでは言葉による説明に加えて、イメージをきちんと見せることで「生徒が中絶の意味を本当に分かる」と言いましょう。

おそらく中絶をする人の数は減ると思いますが、Govは「それが正しい選択の結果だ」と言い張りましょう。これによって、将来女性やその相手が中絶を選択肢に入れた際に、自分の行為によってなくなる命かもしれないものを実感できるでしょう。

将来取り返しのつかない後悔をするharmも防ぐことができます。

 

ここまで「命かもしれない」という記述をしているのは、胎児(fetus)が命かどうかは個人によって判断が変わるからです。国によって合法・非合法はありますが、それに対して反対する個人も当然いるでしょう。

自分が降ろす胎児は命か?あるいは命であったとしても降ろすことが問題ないと言えるか?これらは個人が決めるべきですし、そのための画像という情報は必要でしょう。

 

また、ここでは中絶を行う人々だけではなく、政策決定にも関わります。

多くの国、特にキリスト教が多い国では中絶の権利はいつも争われます。仮に合法でも制限が多くついている場合もあります。日本であれば(名目上だけでは・・・という指摘はごもっともですが)経済的理由などが条件になっています。

Abortion rightについての是非を争う際にも、胎児を中絶するとは本当はどういう意味なのか?というのが画像付きで理解していると、投票行動も十分変わると思います。

ここでも、よりinformedな選択ができると言えるでしょう。

 

Q&ADV by 秋山曜子 "何故アメリカでは妊娠中絶が今も大きな問題なのでしょうか?"

 

Opp

(1)why current form of abortion education is sufficient to make students fully understand about abortion.

(2)why using graphic images for abortion education makes student have visceral fear to  abortion, and why that will lead to a irrational choice.

 

(1)why current form of abortion education is sufficient to make students fully understand about abortion.

 

S.QではGovにagainstするために、wordで生徒は中絶について十分理解できると言いましょう。Govもconcedeしてると思いますが、中絶に関する金額や体・心への影響、それらの情報はすでに分かります。

またGovが出してくる「胎児(fetus)が亡くなる本当の意味を分かっていない」ということについては、「そもそも命に将来なるものであることは分かっているし、その事実だけで生徒はその意味が分かる。画像がなくても重要性は分かる!」とrefuteしましょう。

 

(2)why using graphic images for abortion education makes student have visceral fear to  abortion, and why that will lead to a irrational choice.

 

上記のグロい画像を見てしまうと、生徒は中絶に対して必要な情報を得ることはない上に、あまりのグロテスクさに「恐怖」を覚えてしまいます。

full horror of warのGFでCOが使った"visceral reaction"が起きてしまうわけですね。

特に生徒のuniquenessとして、まだ心が未発達であり、衝撃的な画像などに対する許容度が低い状態です。大人が同様の画像を見る際に比べて、影響が遥かに大きいのです。それを踏まえると、将来合理的に

「自分は中絶の金銭的負担に耐えられるか?」

「精神的・身体的な影響を許容できるか?」

「命かもしれないものを失うことは大丈夫か」

と考える必要があるにも関わらず、学生の頃に見たショッキングな画像による恐怖がそれらを凌駕して、「あれは絶対に無理」と思わせてしまうのです。本来教育の目的は将来のための合理的な選択であるはずなのに、それを恐怖心によって奪ってしまうことになります。

ハームは分かりやすいですね。自由な選択ができなくなってしまいますし、仮にその選択ができたとしても相当な精神的なダメージを増やすことになってしまいます。

 

ただ、ここで難しいのは、どれぐらいグロいかというのは明確は基準があるわけではなく、かなりillustによります。またGovから言われかねないのは「現状の保健教育では、例えばヘビースモーカーの真っ黒になった肺の画像や、アルコールを摂取しすぎて完全に変異してしまった肝臓の画像などが載っている。あれも相当にグロテスクだが、現状で人々は合理的な選択ができていて、恐怖によっては縛られていない。画像によって正しい認識を得ることは必要なのでは?」って言われそうなので、

胎児の画像がどういうもので、どれくらいショッキングなのか?というのはきちんとillustした方が良いかと。

 

またGovが上手ければ、もう1つGovから言われそうなのは「Oppはstudentはmentally fragileで、shockingなimageでvisceral reaction!って言ってるけど、この教育は何も小学一年生にやるわけではなく、妊娠が一番問題となる中学生の上級生高校生だ。枯れは大人に近いところまで精神が発達していて、ショッキングであることは間違いないが、受け入れないということはないだろう。

また仮にそれがショッキングで恐怖心を産んだとしても、それは正しいことなのではないか?それがショッキングな理由は、生徒は中絶は命を奪う行為であると本能的に理解して、自分はそれを許容できないと思ったからだろう?それで中絶ができなくなっても、それは正しいのでは?

人間の選択は当然論理にも基づくが、多くの場合は感情や衝動、欲望に基づくものだ。理由はないけど、怖いからバンジージャンプをやらないなんてのも権利の一部だ。なぜ恐怖が選択の理由となってはいけない?それも正しい選択形成の一部だ。」と言ってくるかと。これらに対しては、事前にrefuteを考えておきましょう。

 

Oppは基本的に「生徒に画像は見せない」という路線で行くと思いますが、graphic image自体に反対する必要はないでしょう。

例えばLOのモデルで「中絶を行うためにクリニックに来た成人の患者に対しては、画像を見せても良い。彼女たちはそれを許容することができるし、それはinformed choiceに繋がる。しかし、still immatureな生徒たち全員に見せることには反対する。」っていうのもありかと。

 

また、Oppのもう1つの路線として、「知らぬが仏」的なスタンスも取れます。

中絶に関しては、それが殺人であるとあまり意識してもらう必要はなく、あくまで中絶を行う人への影響をメインに教えて、考えてもらうという方法です。

変な話ですが、中絶を行う際に「自分が胎児を殺している」という意識はかなり辛いものがあります。もし中絶が合法化されている国なのであれば、それについての辛い面を深く考えるのではなく、なるたけ精神的に負担の少ないようにやるという発想です。

 

一番近い考え方としては、プラシーボがかなと。

自分が重い病気であるという事実を知って苦しみが増えてしまうよりは、それを知らない状態の方が幸せですし、その方が治療には役立ったりします。

上で書いたinformed choiceとは逆の考え方になりますが、「そもそも胎児を殺す以外にも、金銭的な負担などunwanted pregnacyへのdiscouragementはnaturalに存在する。にも関わらず妊娠してしまうのは、避妊具の付けミスや、酔っ払ってしまったことによる。あるいはただのバカだ。その状態ではどうせ妊娠を行わなければいけないのだから、辛い思いは少ない方が良い」的な発想はまぁ方法の1つかと。

さらに加えて「Govは、将来堕胎した後に画像見たらどうするんだ!とか言ってるけど、正直その頻度は多くないでしょう笑一般的に生きててpublicで見ることはまずないし、pubilc placeでグロテスクな画像は絶対掲示できないし。普通に生きてたら見ずに幸せに済むのでは?」とかは言えるのかと。

 

そんな感じかな。

あとは、性教育と一言言っても、いくつか方法がありますし、国によっても違います。あれこれマターを持ってると便利と思うので、以下のサイトを見てみてね!

 

10代の妊娠が減ったというが | ニューズウィーク日本版編集部 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

 

 

【性教育】10代の中絶が少ない富山 出前授業に奮闘する産婦人科医たち(若林朋子) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

じゃあの。