Chapter.10 Culture - ケース例 "THBT minority groups should not repuopose terminologies that were formerly used to oppress them"
お久しぶりです。
12/7にスマブラを買って以来、スマブラが忙しすぎて全く更新できませんでした笑
今回はtokyo mini 2018で出たモーションがGF以外結構好きだったので、それについて書いていこうと思います。
ちなみにこの大会出たんですが、1ラウンド目で当たった人が下読んだら「お前下に書いてあることラウンドで言ってなくね?ケースゴミだったよね?」って思うかもしれませんが、まぁろくに練習もせず久々にOGやったらね、あんなもんですよ(笑)15分でプレパ用紙に5行しか文章ないまま喋ってオワオワリお許しください。
THBT minority groups should not repurpose terminologies that were formerly used to oppress them
これまた日本にはかなり馴染みのないモーションですが、海外のことを知るって意味ではいいでしょう。似たようなモーションだと、以下のものがあります。
THW allow all communities to use the ‘N-word(秋T 2012 QF)
モーションの解説を書く前に、それぞれの単語がどういう意味なのか?何を指すのか?を理解してからやった方がこのモーションは良いと思います。
(1)Terminology, formerly used to opprese them
対象となるのは、歴史的に差別的な意味で使われてきたNigger, Queerとかでしょう。
以下のwikiで大体中身は分かると思うので、ぜひ一回読んでくださいですが、例としてはクィア理論は1つの学問として単語が受け入れられるほど、repurpose/reappropriationに(狭い世界ではありますが)成功している世界だと思います。フェミニズムなどに興味のある人であれば知っているかと。
空港で人種差別を受けた黒人男性、返した一言に周りは拍手喝采 - フロントロウ
(2)Minority Groups
基本的にこのdebateをやると、minorityとmajorityという2つの枠で見ることになると思います。
ただし、minorityの中にも色々な人がいます。nigger1つ取っても黒人ラッパーなどで親近感を演出するために使う人もいれば、そもそも悪い意味なのだから使うのをやめようと主張する黒人もいます。
majorityの中にも上の空港の記事のように差別的な人で、中には誹謗中傷目的で単語を使いかねない人や、逆に親近感を込めて使う人もいます。
とりあえず"いろんなキャラクターがいる"ってのは出せるとこれからのasianでも勝ちやすくなるので、覚えておいてね!特にsecondの人、「プレパで出たマターfirstに全部言われて言うことないオワタ^o^」ってなったら「characterを分解してargumentをひねり出そう」ってのは結構便利です。
これはググると出てきますが、アジア人留学生が他の黒人留学生にちょっとした親近感を持たせるために「nigger」って呼んだら「悪気はないのは分かるけど、それは絶対に言うな。それを言っていいのは黒人だけだ」って怒られたケースもあるようです。
ニューヨーク市では(事実上の罰則はないようですが)全面的に禁止となっているように、結構sensitiveな単語なので、人によっても使われ方は分かれるようです。
New York bans the word 'nigger' - Telegraph
まぁ前提知識はこれくらいにして、それぞれのケースを見ていきましょう。
Gov
Govの基本的なスタンスとしては「minority gorupの人はラッパーであれ誰であれ、全員もう単語のreappropriationを諦め、使わない。差別的な意味のない他の単語でalternateする。」でしょう。
またここで注意して欲しいのは、このmotionはstateによるrestrictionではなく、あくまでminority groupがvoluntarilyにやるものです。なのでcriteriaはよく使う"freedom/right"や"harm to others"ではなく、communityに取って良いかどうかです。
なのでOppの出してくるrepurposingによるbenefitをrefuteしつつ、totalで見るとcommunityに取ってよくないから止めようって路線でfirstのspeechを開始し、replyでまとめるといいかと。
じゃあreappropriationのproblemは何かというと、大きく2つ分けられるかと思います。
(a)そもそもminority groupの中にもその単語を使って欲しくない人がいて、その人たちがとてもoffendされる。
(b)conservative/mildly racistの人たちに「黒人が使ってるんなら、俺らも使って良いでしょ」ってexcuseを与えてしまう。
(a)については、基本的にこれを使うのは黒人のrapper、及びその手の文化を許容する若者です。しかし、minorityの中には中年やそれ以上のelderlyで、この単語を差別的な意味で使われ、相当嫌な思いをした人がいます。
その人たちからすれば、差別的な意味がないとは言え、niggerと言う単語は「受けた差別」「その時の強い怒り/悲しみ」を強く思い出させるものです。頑張ってillustして「harm to elderly!」ってほざきましょう。
(b)については、黒人間でreappropriateしようと頑張っても、結局白人の間で差別的に使う人はいます。その時にあいつらも使ってるから何が悪いんだ?俺らだけ権利がないのはおかしくないか?面倒なdefend/excuseをされて、usageを許してしまいます。すると上で挙げたelderlyへのハームが起きうるので、よくないって話ですね。
んで、次はOppです。
とりあえず上記のproblemについてですが、頑張って潰しに行きましょう。
(a)嫌な人がいるってのは確かにfactとしてありそうなので、ないってのは言いづらそうです。ただし、ここはgovが結構illustを盛ってくるところなので、あくまでrapperは差別的な意味では使っていないし、そもそもniggerっていう単語を聞くcontextが全く違う。Govが言うほどoffenseは発生しないって言うのと、あとはそのハームが時間がたつにつれて、減少していくものってのは言えるかもしれません。
昔の差別の記憶を持つ人はどんどん減っていきますし、長期的にreappopriationが進めばそれが悪い単語って認識がなくなれば不快に思う人が減る可能性はあります。
(b)racist/bigotが使うのを許してしまうって言うのに対しては、そもそも本当に差別的な意味で使われたらlawsuitなどに持っていくことで、deter出来るってのは言えるでしょう。またracist/bigotについては別にnigger/queerって単語を使わなくてもありとあらゆる方法/単語を用いて差別してくるので、別にharmはexclusiveでないってのは言えるでしょう。
ようはセクハラと一緒ですよね。本当に仲の良い間柄であれば「ムッチャ胸でかいよな〜」とか「おい黙れやデブ」っていじっても怒られませんが、シチュエーションを間違えるとセクハラやパワハラ、差別で訴訟もんです。あくまでrepurposeはsupportするけど、usage by conventional meaningはalternativeで潰すスタンスで対処しましょう。
んで、argumentとしては
(1)自分たちを対象とする、自分たちに所属する単語は自分たちで意味を決め、自分たちが思うように使えるようにすべきだ
とか言えばいいと思います。言い方は難しいですが、以下の感じです。
もともとあったniggerという単語やそれにまつわる背景を踏まえて、昔の負の歴史として使わずにそのまま放置しておくと変わらないまま残ってしまいますし、それを踏まえて差別的に使ってくる人もいます。
それであれば、まずはコミュニティ内から自分たちで意味をrepurposeするとともに、自分たちでその単語をreclaimすることが重要だと言いましょう。
それがある程度浸透すれば、他者から差別的な意味合いで使われたとしても、その社会ではもうすでに差別的な意味合いは相当減少しているので、harmがmitigateされるとかいうのかと。
まぁそういう路線で行くか、もうちょいchoiceっぽく寄せるのであれば「黒人rapperは他のafrican americanやblackではなく、niggerというrepurposeした単語がもっと仕様にふさわしいと思っている。community内で自分たちがふさわしいと思う文化や価値観、会話、果ては単語まで使用して生活するのは望ましいことであって、niggerを使うのはその1つとして良いことでしょ(まぁそれを良いと思う人たちがいるからよくね?的な話です。)」
これに付け足して「黒人は黒人の文化や生活を自分たちで決めることが重要であり、白人に左右されて生きる必要はない。majorityである昔の白人がもたらした差別的な意味に従って使用の可否を決めるのではなく、自分たちcommunityとして単語の意味を定義して、思うように使って行くのが自決(self-determination/right)の1つであり、それがwhite priviledgeを突き崩すことだ」とかほざけばまぁそれっぽくかっこいいんじゃないかと思います。
上記に書いたreclaimという単語にもあるように、自分たちに関する単語を白人の好きにさせるのではなく、自分たちに取り戻すためにrepurposingが必要的な感じかと。
そんな感じかな!ぼちぼちスマブラに戻るわ。
じゃあの。