夏セミンゴ2018

「このグループに関して」 元は夏セミ2016の中級クラスの部屋です。 ここはディベートに関する資料を適当に貼っていくところです。 ここに書いてあるものは誰でも編集できるので、好きにコピペするなりして使ってください。また、誰でもまだ入ってない人を招待できるので、自大とかで資料見たいって人がいたら好きに招待してあげてください。使えそうだと思ったら、後輩にばらまいてもらっても大丈夫です。 何か質問とか要望があれば、コメントしてちょ。何でも答えるよ!多分!

Chapter.5 Politics - ケース例 "THW allow immigrants to vote in all elections"

これもいまいちジャンル分からんけど、まぁelectionだしpoliticsでしょう!

 

THW allow immigrants to vote in all elections(Asian Bridge 2018 R2)

 

https://ja.wikipedia.org/…/%E5%A4%96%E5%9B%BD%E4%BA%BA%E5%8…

https://jp.sputniknews.com/life/201707293938989/

http://www.bbc.com/japanese/40439558

https://www.dailyshincho.jp/article/2015/12030820/?all=1

https://www.youtube.com/watch?v=JZVrdtEjVhM

 

おそらくわかりやすいディベートの争点、つまりコンテクストになるのは、移民が多く押し寄せているアメリカとヨーロッパでしょう。アフリカから一番移民を受け入れているのはおそらくイタリアやハンガリーだと思いますが、現在ヨーロッパでは大体10%が移民らしいです。
まぁこのモーションは「all election」と書いてあるので、国政の選挙だけではなくlocal electionも該当します。移民は大体満遍なく散らばるよりは特定の地域に多く居住したりするので、地域によっては20%を超えるでしょう。

 

で、移民が選挙権を持てるかどうかは国によります。ほとんどの国では地方参政権すら認めていないですが、ヨーロッパではEU市民に限り、他国での地方参政権等が与えられています。

 

んで、Govのケースから考えていくんですが、その前に考えないといけないのは、immigrantの定義です。

っていうのはimmigrantにはlegal immigrantとillegal immigrantがいます。両方ともimmigrantなのでdebateには両方とも入れても良いですし、illegal immigrantはそもそも国外追放されるべきだから選挙権の前に追い出せってスタンスもありです。

 

どっちが勝ちやすいかは分からんですが、まぁディベーターはliberalな人が多いし、illegal immigrantをmodelから外すとOppから「アメリカのillegal immigrantsの悲惨な現状を知って、それでも救わないのか!?親を追放して市民権を持っている子どもはどうするんだ!お前はトランプか!?」とか言われかねないので、まぁ個人的には含めた方が良いかと。

 

不法移民問題をビッグビジネスに、甘い汁吸う国境の町 米テキサス 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News

 

S.Q.のプロブレムとして、投票権が与えられていないと、そもそも自分の声が国に反映できない。ってのがシンプルに挙げられます。

 

じゃあこの声ってのは何を意味するのか?ってのを考えてみましょう。

現状で声を上げることができないと、自分の生活が守られないハームが発生します。

 

これについては、移民と市民が何が違うのか?というのを考えてみたら分かりやすいかと思います。市民は投票権を持っているというのは当然ですが、それ以外にも様々なbenefitを享受することができます。国にもよりますが、例えば公務員になる権利、家族を自分の国に呼び寄せる権利、福祉や保険をフルに受ける権利などです。

 

また、市民であれば自分の生活が脅かされる要因に対して、政治家と政府に保護を要求することができます。生活保護や福祉、保険、職業の保障などを投票によって要求することができますが、移民はそれらを要求することができません。

また、移民はどういう方法で移民してきたかにもよりますが、大部分は貧困層です。特にアメリカなら、メキシコや中米の移民がそうでしょう。

 

気になるメリット&デメリットどう違う? 市民権vs永住権(前編)|その他の特集|現地情報誌ライトハウス

 

次に考えるのは政治家のinterestです。彼/彼女らはvote-seekerなので、移民のことをきにする必要はそこまでありません(liberalの票を得るためにはある程度は気にする必要はありますが)。市民の声を聞き、できる限り福祉を与えれば良いからです。その時、予算が限られる中で、どっから削るのが簡単でしょう?移民にあげているお金ですね。彼らの取り分を減らすのはpolitically strategicです。

結果として移民が受けることのできる国からのサービス(福祉や保険、職業訓練等)が減るってのが問題で、それを改善するための投票ができないってのが問題でしょう。

 

もうちょっとillustをマシマシするのであれば、「きちんとその国で暮らしてきて税金も納めてきた。それなのに声を反映できないのはおかしいし、生活周りの保証もされないかもしれない。」
「移民に関する法律(例えば移民の数を制限することやビザの更新の厳格さ)に対して口出しができなければ、国をいつか追い出されるかもしれない。犯罪と腐敗のエルサルバドルに戻れっていうのか?死ねっていうのか?」って言えばジャッジの心を奪えるかもしれません。

 

アメリカまで辿り着いた不法移民の子供1475人が行方不明。なぜそれでも彼らはアメリカを目指すのか? | ハーバービジネスオンライン | ページ 2

 

それに対して、Oppのケースです。


最初のrefuteとして、「いやいや、ある程度理由が決めとはいえ市民権を得たら投票ができるようにしてるわけで、門戸は開かれている。」ってのはちゃんと言いましょう

ただ、これだけ投げるとちょっとリサーチした人から「大半の貧困層の移民に対して、15年も待った上に弁護士にお金を払ってテストを受けろというのか?あんなに人種差別的なシステムで取れるわけないだろ!」とか言われかねないので、どういう方法で市民権を得てもらうかは頭の中に入れてもらいましょう。

よくあるのは、一定期間国に住んだ上で、犯罪歴がない等の証明した上でテストを受けるっていう方法らしいです。

貧困層でも努力をしたら一定数は市民権を取れるようにテストを作った方が良いでしょう。

 

Why don't Mexicans just apply for citizenship? | Immigration | Dallas News

 

んで、さすがにわがまま言い過ぎでは?って言いましょう。

市民は市民権の恩恵を受ける代わりに、義務も発生します。国によっては徴兵の義務であったり、一部のケースで多くの税金を払うことを求められたりします。つまり、投票できるであったり福祉を受ける権利の代わりに義務を果たしているわけです。これは多分英語でReciprocityですね。市民権を得る努力・手続きをせずにsuffrageのbenefitだけ受けて、その対価の義務を果たさないってのはおかしいって言いましょう。

んで、Govが上記のように「市民権を得れない人はどうするんだ!」って言い始めたら「それは市民権取得のプロセスの問題であって、immigrantsにvoting rightをあげて良い理由にはならんぞ」って言いましょう。

 

ってのが1個目のargumentで、もいっこはちゃんと市民権をとった人が可哀想って話をしましょう。

ただでさえアフリカや中東の人口爆発、政治的混乱でヨーロッパへの移民が増えまくっている中で、もうすでに移民を激しく嫌う風潮は出来上がりつつある。brexitを見てみろと。
これで投票権まで与えたら「イスラムに国が乗っ取られる!」ってrhetricがやばいことになって、極右政党がものすごい力を持つのが目に見えます。今まだ移民が少数派な時点で選挙権を与えると、移民が選挙に勝つ前に移民敗訴を訴える右翼政党が勝って移民の追い出しが激化間違いなし。移民に優しいヨーロッパを作りたいのなら、彼らに権利を与えるのではなく、ヨーロッパの市民をあまり怒らせないことだ、的なargumentが言えると思います。

かつ、イスラムが国を乗っ取ると思えば、元いた人々は国を出ていくだろう。ベルギーから人がどんどん出て行っているのはその象徴だろう。すると福祉のための税金を払う人がどんどんいなくなって、福祉に頼らざるを得ない人が増えすぎて、財政は崩壊する。結局移民のためにはならん。とかも。

 

あとは、(それがどんだけfakeだとしても)西洋の人権を広めた人々の国が壊れるのがやばいって言えるかもしれません。特にヨーロッパではイスラムの人々が増えると、それだけ「シャリーア法」の支持者が増えます。国の70%がイスラム系の移民・・・なんてことになったらシャリーア法に基づいた統治が行われるのは必然だと思うので、多くの同意しない人々に優しくない国・・・ってハームが出せるかと。

 

ってやるかなー。
まぁおそらくargumentは出ると思うんですけど、こういうディベートでは「現実性」がかなり大事になってきます。
人が国から出ていく!とか移民が議席を奪う!とか言っても重要なのは「程度」の話です。ジャッジが「それ本当に起きるのか?どれくらいそれが起きるのか?」って思うので、exampleを持って「今factとしてこうなっているから、こうなるのは当然だよね。これくらいの程度で問題が起きるよね」ってきちんとrealityがあることを言えるようにしましょう。

 

あとはエクステンションの出し方として「移民が投票権を持ったら、どういうpoliticianが現れるか?今までのpoliticianはこれまでとどういう風に変わるか?」ってのを考えるといけるかもしれません。

それが極右か、移民系の左翼の政治家か、それともイスラム系でシャリーア法の制定を目論む人か、、、まぁ色々あるとは思いますが。

 

そんな感じかな!

じゃあの。