Chapter 10. Culture - ケース例 "THBT the transgender community should actively seek to separate themselves ( their issues and their collective identity) from the LGBTQ+ community"
はい、バチクソさぼってましたが、ぼちぼち再開しようと思ってます。
てゆーか、あんだけ更新さぼっとったんにみんな見に来てくれて本当に本当にありがとう!謝謝。
でも、何をそんなにみるものがあるん笑?そんなに記事いっぱいなくない?
全然関係ないけど、こないだ面白いコメディ見つけたから、よかったら見てね。英語やたら早いけど、画像だけでも楽しいと思う。
https://www.youtube.com/watch?v=f5d8pVg3Qtg
これまた全然関係ないけど、この人TED-TALK出てるんよね。
コメディアンをガチでやるとTED出れるってすごいですよね。
THBT the transgender community should actively seek to separate themselves ( their issues and their collective identity) from the LGBTQ+ community
(JPDU Spring Tournament R2)
LGBTQIA+の中からTが抜けるべきかどうか?というdebateですが、このディベートで重要なのは
(1)What is the ultimate purpose of Transgender Community?
(2)Considering the purpose, whether they should seek to separate themselves or not
ですね。
基本的に個人・団体の行動に焦点があるので、その個人・団体の目的はなにか?っていうprincipleを考えるのが最初だと思います。
Love Motionと一緒です。
それ以外に、きちんと勝てるようにするためにはMotionの単語に着目するのが大事でしょう。大会に行ってジャッジしたりブレイクラウンド見てて思うのですが、モーションにある単語が定義されない/何かが分からんまま進むケースが多いので、Govはちゃんとdeifneすべきですし、OppはGovがdefineしなかったら嬉々としてGovをこき下ろすべきです。
今回でいうと
actively seek
issue and collective identity
の二単語でしょうか。
actively seekについては、文字通り解釈すると「やる」ではなく「目指す」です。
なので、変な話離脱をゴールするのではなく、離脱することを目指すのがよい!ってcaseを立てることも可能です。
今回で言えば(そのケースが強いかはおいといて)
「あえてTが離脱します!って宣言することによりLGBT movementの内部の問題が世間に露呈して、それで支持が離れるのを防ぐためにLGBT movementが問題を早急に解決する、すると結果的に離脱はしないけどmovementがenhanceされる」
とかいうことも可能です。
まぁただ今回はそもそも離脱が簡単にできること(1抜けピと言えば理論上は可能)、argumentとしては「離脱した方がよい!だから離脱を目指す」ってのが一番ストレートで強そうなので、普通に離脱を目立つことにします。
もう一つはissue and collective identityですね。
こっちはargumentに出てくるかと思いますが、それぞれ何の話をしているかは言った方がよいかと思います。definitionで"what do we mean by issues and identity?"って詰めるとカチッとしたdebateになって変な方向にいかないし、ジャッジに「俺分かってますよ」感出せます。
issueで言えばtransgenderがuniquelyに受ける差別(例を挙げるとしたらトイレの差別だったり、自身の望む性別を戸籍に登録できない問題だったり)、collective identityであれば「性的少数者団体の一員」というidentityを持つのではなく、purelyにtransgenderとしての団体として自分たちを認識し、外に打ち出すっていうことでしょう。
上記二つがちゃんとdefineされてなければとりあえずPOI立って"Could you define to us what you mean by issues and collective identity?"って言いましょう。
Govが準備してなかったら慌てると思うので、「しめしめ^^」と幸せな気分になれます。性格が悪いですね。
では、それを踏まえたうえでargumentに戻ろうと思います。
(1)What is the ultimate purpose of Transgender Community?
まぁ話すような内容はLGBTQIA+ community/movementと同じです。
Transgenderに対して向けられている法的/社会的な差別を解消し、幸せな生活を送ることです。
では、実際にどういう差別が想定されるでしょう?もちろん国によっても違うとは思いますが、思いつく限りだと
(1)自身の性自認に基づいてトイレ/更衣室を使うことができない。
性自認が女性でも、身体が男性である限り男性トイレを使うことが義務付けられている
https://www.outjapan.co.jp/lgbtcolumn_news/news/2016/5/3.html
(2)自分の意志のみで戸籍上の性別を選ぶことはできず、変更するためには性別適合手術などを受けるなど諸々を行う必要がある(日本)。
https://lgbt-life.com/topics/yamadai6page2/
これについては「確かに不便だけど、性転換すればいいんでしょう?」という意見もネットにはあります。しかし性別適合手術には術後の問題が強く発生したり、そもそも費用が高価だったりと、大きな負担であることには変わりません。
(3)トランスジェンダーというだけで、「キモイ」と差別を受けることがある。
周りの人から言われたり、上司からの差別で雇用や昇進にもかかわるケースがあります。
(4)男女の区分けがあるスポーツ大会で、自身の性自認を持って参加を行うと議論が起きてしまう。ようは「性自認が女性とはいえ、男性に近い体で他の女性と競うのは不公平ではないか?」という問題が発生します。これについては以下の記事が参考になります。
https://www.bbc.com/japanese/47303291
(5)自身が望む呼称で呼んでもらうことができず、身体に応じて呼ばれる。
debate界でもよくでる"gender pronoun"の話ですね。これについては以下の記事が参考になります。初めて知ったんですけど、代名詞って20種類もあるんですね笑
http://www.kenkyusha.co.jp/uploads/lingua/prt/18/gendai1809.html
とかですかね。
こういう問題を解消して、差別のない世界を作ることです。
(2)Considering the purpose, whether they should seek to separate themselves or not
んで、これらを達成するためには活動が必要です。
いわゆるMovementと呼ばれるものですが、活動はいろいろあります。
デモ行進がMovementの代名詞っぽいですが、他にもビラを配ったり、会社に行って「LBGT研修」やって性的少数者への理解を深めてもらったり、色々な問題に困っている性的少数者の相談に乗る(問題への対処方法を教える、必要に応じてカウンセラーや弁護士を手配する)など色々あります。
団体としては、以下のようなものがあります。
んでこれはOppから考えるのが分かりやすいですが、団体としては「人が多い方がよい」んですよ。
ゲイプライドパレードだって規模が大きければ多いほど賛同者が多いように見えるし、人の目にも止まりやすくなります。団体が大きければいろんなところで講演や研修もできるし、寄付集めの活動も(fundraisingって奴ですね)拡大することができます。
LGBとTが別れて、小さい規模で活動するよりも一緒になって「LGBTに協力をお願いします!」って依頼した方が早いです。
また、分離することのもう一つの問題として、社会から「偽善的な人々(hypocrite)」と思われてしまう可能性があります。
同じ差別に対抗したい性的少数者にも関わらずLGBとTがお互いに認め合わず、下手をしたら嫌いあっていると「あいつらはお互いに"性的少数者は権利を!"とか言ってるくせに、自分たちのグループ以外の性的少数者はどうでもいいと思っている/嫌いなんだ。良い人のふりをしながら結局自分たちを守りたいだけで、他の性的少数者のことは見捨てる奴らなんだ」と思われます。
これだとそもそもLGBTを好きでないConservativeに「あいつらは偽善者で、selfishな奴らだ!」というrhetricに使われてしまいますし、Liberalからもあまり良くは思われないでしょう。
資金援助や団体活動への参加など、多岐に渡るsupportが減りますね。
まぁ上記二つが思いつくargumentかな。
んで、逆にGovです。
そもそもなんでこんなモーションが生まれたかというと、予想は
"Drop the T"なんて運動がchange.orgから生まれたからでしょう。
このchange.orgってのはwikiによると
「Change.orgは、様々なキャンペーンへのオンライン署名収集および届け出を業務とする企業、およびそのウェブサイトである。慈善活動や社会を変えるためのものが多く含まれると主張する。「Bコーポレーション」として認証された営利法人としてデラウェア州にて登記されている Change.org, Inc. が運営する。」
と書いてあります。このサイトで「性的少数者の1つをハブろう!」って署名始めるのちょっと素敵ですよね。
んで、ここでみなさんに一つ覚えてほしいことがあります。
LGBT Movementやfeminisimの人々って、良い人に聞こえるじゃないですか?リベラルで、ロジカルで、みんなにやさしい的な。
まぁそういう人もおるんよ?でもそうじゃない面を持つ人も一定数います。
最近はやりの「ツイフェミ」とかもそうですが、自分たちを守るために過激化(worst caseキチガイ化)してしまう人もいます。
feministを"man hater"と呼ぶ人もいますが、正味分かるなって部分もあります。
LGBT movement内でさえもmasculinity/patriachyの問題は存在していて、団体内でも女性軽視が一定程度存在しているってのは指摘されています。
んで、じゃあなんで脱退するかというと、内部で抱える問題によって統一化されたmovementにならず、活動が抑制されてしまうため、Tだけで活動した方が効果的に活動できるから、でしょう。
言い方を変えるとLGBT movementに所属していると内部の対立/紛争に人的リソース・時間が使われるため、無駄になってしまうってことでしょうか。
じゃあなんでそんなに嫌われてるのか?というのは上のchange.orgの記事を読んでもらえると書いてあるんですが、まとめると(当然だけど、すべてのTがこうではないよ!こういう人も一部おるって話)
(1)そもそもLGBは性的志向の問題なのに対してTは性自認の問題なので、問題が違う
(2)Tの主張に反対すると過剰なbacklushに会う(transphobic vigotと呼ばれるなど)
例えば上にあげたスポーツの問題ですが、「競技の公平性を期すために性自認でなく身体で分けている」というのは一理ある意見だと思います。ただTは自身の性自認に基づいて活動・分類されることを望んでいるため、上記の意見をぼこぼこに叩きます。「その意見は間違っている」と普通に反論されるならあれですが、最悪「差別主義者だ!」なんて言われかねません。
(3)性自認が女性で身体が男性の人が女子トイレや女子更衣室を使用できるように謳うなど、女性からするとmental/physical securityを脅かされるようなことを押している(女性はこれに反対)
この問題は難しいのが、「自分は女性だ!」と嘘をついて女子トレイや更衣室に入る男性がいかねないことです(drop the Tについて議論をしているページのほぼすべてで話されています)。それで万が一問題が起きた場合、LGBは(自分たちはその法律を一切supportしてなくても)世間から「レイピストやペドフィリアがトイレに入れるようになったのはLGBTのせいだ!」なんて叩かれるかもしれません。
https://blogs.yahoo.co.jp/tfjblog/57214705.html
このサイトはコンサバのサイトですが笑
Tの方がやったことの内容はあってますね。
等の理由で、内部紛争が起きうるわけです。そんなことしてると対外的なイメージも悪いし、一緒に協力して地位の改善を!なんて活動をするのは無理です。
だったら仮に全体の人数が減ったとしても、お互いに自分の問題に集中して、下手に喧嘩するようなことなく別々にやりましょうってのがargumentになるかと。
下の記事は、著名なGay right groupがtransやnon-gender conforming individualをいかに差別してきたかという記事です。
イメージをつかむ上での参考になるかと。
まぁそんな感じかな
記事だらけじゃけど、役に立つからぜひ読んでね!
じゃあの。